焔の砦
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四話め
「ままー、いちごいぱいー」
「そうねぇ、沢山採って帰りましょうね」
ティモ猫さんとろじくま君がお話していると、一匹の大きなバッキーさんがやってきました。
「ぶみゅうぶみゅう(で、でかい…)」
「あ、ティモネさんこんにちは~」
美味しそうなケーキを入れたバスケットを持った、リガくまさんとミツバチさんがやってきました。
「あらあらその声は、リガさんね。それとミツバチさん。おこんにちわ」
「ネイホウ」
「ほら、坊や?ご挨拶は?」
「えへへ…おねいさん~(でれでれ」
「こらこら。全くもう…」
リガくまさんにくっつくろじくま君に、ティモ猫さんは溜息をつきました。
「お二人も苺狩りにきたの?」
「んー、今日はピクニックがメインかな。苺のケーキを用意してきたの」
「まあ、それは素敵ね」
「ぶみゅう……(大きい…)」
「ろじーも~」
「あらあら、何をしているの?坊やったら」
「わあ、銀ちゃん、力持ちだね」
よく分からないけれど、ろじくま君がバッキーさん達と遊んでいます。
「それじゃあ、そろそろ行くね。ティモネさん、またね~」
「ええ、いってらっしゃいな」
リガくまさん達は手を振って、別な所へと行きました。
「さて。私達は、えっちらおっちら苺狩をしましょうか」
「おお~、ろじー、がんばう」
「ぶみゅう(若干意味が違う気がしますマドモアゼル)」
「うーん、いちごーとる~」
「ほら、がんばれ~坊や~」
ろじくま君が、苺にしがみついて引っ張りました。
「がんばれ~、坊や~、ふれーふれー」
ティモ猫さんがろじくま君を応援しています。
(とてとてとて)
「あおう!」
「あらあら、坊や。大丈夫?」
(とてとてとてとて)
「ぶみゅう………」
「ままー、とれただよ」
「まあ、よくできました。さ、このカゴに入れてね」
(とてとてとてとてとて)
「ぶみゅう……(あのー、マドモアゼル)」
「あい~。いちごいれる~」
「そうそう、入れるのよ」
(とてとてとてとてとてとて)
「ぶみゅう(いやあのマモドアゼル、)」
(こてん!)
誰かが転ぶ音がして、ようやくティモ猫さんが振り返りました。
「……え?なあに?」
「あらあら。あなた、迷子なの?」
「あう……(びくびく)」
ティモ猫さんが尋ねると、白いくまさんは、怖がってしまいました。
「どうしたの?――誰もとって食いやしないのに……」
「ぶみゅうぶみゅう(怖いですマドモアゼル)」
「ほらルウ。こんな所に居たのか。苺をとってきたぞ」
と、そこへ、苺を抱えたシャノグマさんがやってきました。
「あら、黒尽くめに苺だなんて、とっても不似合いねえ」
「ああ、ティモネか。お前達も来ていたんだな」
「ぱぱー!」
ルウグマ君はシャノグマさんにぱたぱたと駆け寄りました。
「ルウ。なかなか美味しそうな苺を見つけたじゃないか」
「シャノンさん達も来ていたんですね。苺狩りかしら?」
「ああ。そうだな。今日は天気も良いんでな」
「ぱぱー……」
ルウグマ君は、ぱぱにべったりです。
「苺は沢山採れたのかしら?」
「ぼちぼちだな。沢山採れたら、ルウが喜ぶデザートを作ってもらうつもりだったんだが」
「まあ、坊や想いなことで」
「ぱぱー…(べたべた)」
「全くのどかな場所だな。可笑しな魔物も別に居ないし――まあ、居た所で撃ち落すだけだがな」
「ぶみゅうぶみゅう(怖いですハンターさん)」
「ぱぱー…(べたべた)」
「はは、ルウ。良い子だ(なでなで)」
「ぱぱー…」
ルウグマ君は、ぱぱにとってもべったりです。
「しかし私達にほとんど動きが無いのに、4コマもよく動いたわね(何)」
「ぱぱー…」
「ルウ、眠いのか。じゃあ、そろそろ帰るとするか」
「それじゃあな。ティモネ」
「またね、シャノンさん」
「あう~。ばいばいーー」
シャノグマさんはルウグマ君を抱えて、去って行きました。
「ままー。ろじーも~」
ルウグマ君が羨ましかったのか、ろじくま君がべたべたしています。
「あらあら、坊やったら。よしよし」
「私達も、沢山苺を採って帰りましょうね。今日は、美味しい苺のデザートを作りましょう」
「あう!ろじー、いっぱいとるなんだよ」
ろじくま君が張り切っています。
「ぶみゅう……(ん?何やら、誰かに見られているような視線を感じる…)」
「合言葉は、えいえいおーですよ」
「あう!えいえい、おいー!」
「ぶみゅう……(やっぱり、誰かに見られているような気が……?)」
ティモ猫さんとろじくま君が、美味しそうな苺を探し始めます。
「ままー、お花のおくに、いちごいっぱい!」
「まあ、どれどれ?」
「あい!ろじー、いちご~」
「ママも採りましたよ…あら坊や、とっても美味しそうな苺ね?」
「あう!えへへへ」
「ぶみゅうぶみゅう」
「もけー」
「…………って。え?」
「あうぇ?」
「ぶみゅう(Σいつの間に!?)」
いつの間にか傍に居たバッキーさんに、皆がびっくりして振り返ります。
「いやだわ、あなたは何処のバッキーさんかしら?」
ティモ猫さんの質問に、バッキーさんは「もけー」と鳴くばかりです。
「うーん…困ったわねぇ…」
「おやおや、どうしたんだい。バンビちゃん」
ティモ猫さんが困っていると、誰かがこちらへやってきました。
「まあ、あなたはトナカイさんじゃありませんか」
「あう~、おおきい~」
ティモ猫さんの前に現れたのは、立派なツノのトナカイさんでした。
「実は、かくかくしかじか、こういうわけで……いつの間にかこの子が居たんですよ」
「成る程な。話は分かった」
ティモ猫さんが事情を話すと、トナカイさんはかっこよく頷き、自分の背中を指差しました。
「それなら話は簡単だ。俺はさすらいの運び屋トナカイ、俺のこのラヴワゴンに乗せて、飼い主の元に連れて行ってあげるぜ」
トナカイさんはバッキーさんをソリに乗せると、素敵な笑顔で挨拶しました。
「じゃあな、バンビちゃん。また会おうぜ」
「どうもありがとうございますわ。とっても助かりました」
「じゃあね~」
ろじくま君も手を振り、トナカイさんは颯爽と駆けて行きました。
「さあ……苺もこんなに採れたことですし…私達も、帰りましょうか」
「あう!いちご、たべゆ」
「ぶみゅうぶみゅう」
そうして、皆もお家に帰る事にしました。
「もけー」
―――いつの間にか、また後ろに居たりして。
おしまい。
~~あとがき~~
はいー、4話め。ここまでご覧頂き、有難う御座いました。
登場したバッキーさん達。
銀ちゃん。他のバッキーより、サイズ大きめで作ってます。お目目は眠そうな感じで。スカーフつき。
ももたんもお借りしました。
リボンなどつけてみたり。
もけ~。
ご参加など、どうも有難う御座いました。
今現在出来ているティモ猫劇場はここまでですが、気が向いたら、そして時間があったら、また画像をアップしていそいそ作成するのではないかと思います。
ではでは。
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みっちー:笑顔が眩しい町長。
キッサ:雑貨屋娘。
すずまつ:書店の主人。
カミウ:画廊の代理オーナー。
■ロストレPC
ティモネ:チャイナ天邪鬼。
ロジー:陽気な息子。
シー・レノアンク:幼女な歌姫。